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更新日: 2025.05.08

マネージャーナル

どう変わる?どう選ぶ?
マイナ免許証

新井 智美さん

ファイナンシャルプランナー(CFP )/1級ファインナンシャル・プランニング技能士/DC(確定拠出年金)プランナー/ 住宅ローンアドバイザー/証券外務員

マイナ免許証のメリットは

2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」が運用開始しました。今後は、運転免許証のみを保有するか、もしくはマイナンバーカードと運転免許証が一体化したマイナ免許証のみを保有するか、または、マイナ免許証と運転免許証の2枚持ちを選択できます。今回はマイナ免許証のメリットを解説するとともに、どの保有方法が自分に合っているかを判断するポイントを解説します。
マイナ免許証を保有することで得られる主なメリットは、まず、住所変更ワンストップサービスです。マイナ免許証のみを保有している場合、引っ越しや結婚などで住所や氏名が変わった際、居住地の市区町村役場で手続きを行うだけで、その情報が運転免許証にも反映されます。さらに、免許更新時のオンライン講習が可能になります。マイナ保険証のみ、またはマイナ免許証と運転免許証の2枚持ちを選択している場合、優良運転者や一般運転者の方は、運転免許センターに足を運ぶことなく、好きな時間・場所でオンライン講習を受けることができます。また、更新手続きもお得になります。マイナ免許証のみを保有する場合、更新手数料は2,100円、マイナ免許証と運転免許証の2枚持ちの場合は2,950円、運転免許証のみの場合は2,850円です。

マイナ免許証のおすすめ保有方法

保有する身分証明書をできるだけ少なくしたいと思っている人、マイナンバーカードとマイナ免許証の有効期限などの情報管理ができる人には「マイナ免許証のみの保有」がおすすめです。マイナンバーカードの紛失による影響を感じる人は、「マイナ免許証と運転免許証の2枚持ち」を選択しましょう。マイナンバーカードのシステムに不安があり、マイナンバーカード自体を保有していない人もいるかもしれません。この先、マイナンバーカードを発行する予定がなければ、今まで通り「運転免許証のみを保有」することを選びましょう。
マイナ免許証のみを選択した後にやっぱり運転免許証も保有したいとなった場合は、管轄の運転免許センターなどで従来の運転免許証を交付してもらえます。
まだスタートしたばかりのマイナ免許証ですが、マイナンバーカードの有無や運転する頻度などで保有方法の選択肢は異なります。自分に合った保有方法を選択しましょう。

メリット

  • 更新料が割安になる。
  • 条件を満たせば、免許更新時の講習がオンラインで受講できる
  • 住所や氏名変更の手続きが楽になる

デメリット

  • マイナンバーカードの作成が前提
  • マイナ免許証を紛失した場合、再交付までに運転ができない※
  • 免許証の情報はアプリから確認することになり、手間がかかる

※マイナ免許証を紛失した場合、管轄の運転免許センターで従来の運転免許証の即日交付を受けられます。